社会課題のすべてがある学校というフィールドで、未来の種を蒔く

教育現場コンサルテーション古江ひろ子さん×村松康太郎

古江先生が保存されていた「対話で取り組む事例検討会」第2回のレジュメ。 2014年6月28日の日付が見える。ひと月前の2014年5月に第1回が開催された。

(ふ)すこし話が逸れますが……村松さんとお会いしたちょうどその頃というのは、自分の人生とか、個人的な出来事や心の中で起きてくることと照らし合わせながら、村松さんからいろいろ聴かせていただく一年間でもあったんです。いまこういうことに直面しているのには意味がある、私はこのことにやっぱり向き合わなければいけないんだと思えるように、強く思えるようになったんです、すべてのことに対して。そしたら、なんていうか、次は何が来るかなというくらい、楽しみになっちゃった。

話を学校現場に戻すと…以来、日々の事例について今度(の勤務日に)村松さんに会ったら、これを訊いてみよう、あれを訊いてみようと準備するようになりました。養教として自分はこんなふうに対応してるけど、このやり方で大丈夫かな?という不安を持ち出してみたんですね。

村松さんのいいところって、「うーん、個々の中ではこういうことが起きているけど、クラス全体の中でもこういうことが起きているね」というのを、難しい用語を使わずにいとも簡単にひも解いてくれること。プロセスワークの考え方だっていうのはわかるんですよ、でも(プロセスワーク用語の)「ゴースト」とかを村松さんは普段使わないんです。

それを何回か教えていただいているうちに、あっ同時進行でいろいろ起きている! いま個人の中でこれが起きてるけど、この人とこの人との間でも、対先生、対親とも……クラス全体、学校全体の間でも、同じ事が起きている!と、どこでも同じパターンが見えることが、私にもわかるようになってきたんです。