タイトル

プロセスワークのキー概念より

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プロセスとアウェアネス

プロセスとは「ものごとの自然な変化の流れ」のことです。この「ものごとには自然な流れがある」という捉え方、世界観は、実は多くの人にとって馴染み深い感覚ではないでしょうか。「ものごとの自然な流れ」、すなわちプロセスを信頼し起きてくることに従うことが、プロセスワークの最大の特徴です。

私たちは「何かに気づく力」のことをアウェアネスと呼びます。文脈により「気づき」「自覚」「認識」「意識」と言うこともあります。プロセスワークでは通常の意識状態では捉えにくいものを扱おうとするため、ふだんと少し違う意識状態にアウェアネス(気づきの力)を保ったまま入っていき、情報を得ることを重視します。

プロセスワークは、個人やカップル、集団や組織など、私たちを取り巻く環境を含めた「場」に流れるプロセス(自然の流れ)に対して、アウェアネス(気づきの力)をもって取り組みます。そのとき、必要な変容は自然に生じると考えているのです。

一次プロセス・二次プロセスとエッジ

意図している行動、「自分だ」と認めている自分、アイデンティティに近い体験を一次プロセスと呼びます。一方、二次プロセスとは、意図されていない行動、アイデンティティから遠いもの、意図していないのに起こってくること(病気や事故を含む)、自分にとって未知のものです。

一次プロセスと二次プロセスを分ける境界がエッジです。エッジは現在のアイデンティティの限界点であり、未知の体験やアイデンティティと触れ合うポイントです。これまでの人生経験から学んできた価値観や信条、メンタルモデルが背後にあり、一次プロセスにとって大切な守りでもあります。

エッジで起きていることは何かを探り統合していくことが十分にできれば、エッジが持つ大切な情報が見いだされ、プロセス全体への理解が深まったり、変容の端緒となるプロセスが生じたりすることがあります。この場合にも、エッジを越えるだけがワークの目的ではないことには、注意が必要です。

深層民主主義

個人、カップル、家族、グループをそれぞれ一つの「場」として見ると、その中にはさまざまに違った声/立場/意見があり、たがいに協力し合ったり対立しあったりしています。

通常の民主主義が多数決などで主流派の声を中心にものごとを進める方法だとすれば、プロセスワークでは主流に属さないさまざまな少数派の声(周縁化された声)も主流派と同じく全体の重要な一部として大切にし、その間の対話を促すことを重視します。

さらに客観性や理性、物質的なレベルや「事実」だけでなく、主観的な感情や直観、ビジョン、夢のようだけれど「真実」と感じられるものも積極的に取り上げます。むしろ、感情やエネルギーこそが物質的な現実を創り出すと考えるため、「現実」を変えるには意識状態を変えることが鍵だと考えます。このような、水平方向の全体性と垂直方向の全体性の両方を重視する態度を深層民主主義と呼び、ワールドワークはその実践の場になります。