タイトル

プロセスワークを知るための
5トピック

タイトル

~HISTORY & DATA~

1970

プロセスワークの誕生は1970年代。スイスのチューリヒにあるユング研究所の分析家だったアーノルド・ミンデル博士が、言葉とイメージを重視するユング心理学の原理を身体にも応用し、夢と身体症状に共通のパターンがあることを見出したことがその始まりである。

1982

実践を繰り返し効果を確信したミンデルは、自身の手法を「ドリームボディワーク」と名づけ、1982年に最初の本を上梓。その後、共通のパターンは夢と身体だけでなく、人間関係やグループのダイナミクスにも見出せることに気づき、対象を個人からカップル、家族、グループや組織、コミュニティや国際紛争にまで拡大、名前を「プロセス指向心理学」と言い換える。さらに心理学の枠組みを越えた学際的アプローチとして「プロセスワーク」と呼ぶに至る。

1990

1990年ごろに大きな転回点が訪れる。ミンデルは「地球が自分のクライアントだ」という夢を見て、グループワークを実践し始め、また拠点をチューリヒから自然豊かなオレゴン州ポートランドに移す。グループワークはその後、世界の普遍的な問題を扱う「ワールドワーク」という手法に発展、2,3年に一度のペースで開催するセミナーとなり、2017年には世界30数カ国から550人を超える人が集まった。

2007

2007年にはプロセス指向心理学(プロセスワーク)のファシリテーター、セラピストの国際組織である、国際プロセス指向心理学協会(International Association of Process Oriented Psychology: 略称IAPOP)が設立される。 プロセスワークにかかわる研究や、プラクティショナー間の連携、トレーニングプログラムの基準づくり、また他の心理療法や精神医学、心身医学、葛藤ファシリテーション、組織開発などとの連携を促進することを目指し、2、3年に一度、国際学会を開いている。

29ヶ所

1990年にオレゴン州ポートランドにプロセスワーク研究所(Process Work Institute:PWI)が設立されて以来、プロセスワークのトレーニングセンターも世界各地で増え続けており、2005年よりディプロマプログラムを始めた当センターもその一翼を担っている。2019年1月1日現在、全世界に29ヶ所のトレーニングプログラムが展開されている。