コーマワークを知るための
5トピック
~HISTORY & DATA~
1989
プロセスワーク創始者であるアーノルド・ミンデル博士により、初のコーマワークに関する著書 "COMA:Key to Awakening", Shambhala, Boston & London が刊行される(邦訳「昏睡状態の人と対話する〜プロセス指向心理学の新たな試み」アーノルド・ミンデル著/藤見幸雄・伊藤雄二郎訳/日本放送出版協会/2002)。
1992
NHKスペシャル「あなたの声が聞きたい」放映。約半年にわたり“植物状態”と呼ばれる意識障害の状態の方たちの意識回復に取り組む当事者・家族と看護師たちの姿を追う番組。同番組の関連シリーズにはアーノルド・ミンデル博士も登場。また同年、米国でもジェフリー・ミシュローブ博士をホストとするインタビュー番組「Thinking Allowed」で、ミンデルのインタビュー「コーマワーク」が放映されている。
2010
ゲリー・リース博士とピエール・モラン医師による共著"Inside Coma: A New View of Awareness, Healing, and Hope" 刊行。アーノルド・ミンデルよりコーマワーク領域の後継とされ、世界各地での実践を重ねる第一人者ゲリー・リース博士。また研究者としての最新知見を持つピエール・モラン医師がタッグを組み、20余年にわたる蓄積を経て、コーマワーク実践と研究の成果を明らかにする。
2018
2018年4月、コーマワークに特化し、体系的に学べる世界初のトレーニングコースプログラムが日本で開講。これまでにコーマワークは30年以上の歴史を積み重ね、ドイツ、ニュージーランド、ポーランド、カナダ、アメリカなどで病院やホスピス等で用いられている。
1/3
コーマワークにおける過去の臨床実績より。海外および日本国内の数多くの臨床例では、脳損傷などによる 昏睡状態の方で、回復の見込みが著しく低い(0〜5%)とみなされた人のうちの、実に約1/3がコーマワークにより大きく意識状 態が改善したと報告されている。