プロセスワークについて

プロセスワークとは、ごく抽象的に言えば、ひとに関わる「ものごとの自然な流れ(プロセス)」に取り組み(ワークし)、起こるべき変化が何かしらの理由で滞っていたら、「全体」にとってよりよい変化が起こるようにサポートする実践的アプローチです。

たとえば目の前にチョコレートがあって、「食べたい」と思えば、すぐに手を伸ばせます。でも、その手がすぐには出ず、悩んでしまうとしたら、なぜでしょう?
「太りたくない」という思いが、自分の中で行動を止めているかもしれません。
では、なぜ太りたくないのでしょう?「きれいでいたい」という思いでしょうか?なぜきれいでいたいのでしょう?
問いを深めていくと、もしかしたら、自分の奥深くで自分を否定している声が現れるかもしれません。でもその声のさらに根底には、幸せを求める深い愛が隠れているかもしれないのです。

ほんとうに願っていることが「幸せ」なら、それを実現する方法はたくさんあるはず。その中から、食べたい自分も食べたくない自分も納得するような第三の道を、それも実現可能な方法をみつけることが、ほんとうの「問題」になっていきます。

これは個人の例ですが、グループ、組織、コミュニティ、国のレベルでも、起こるパターンは同じだとプロセスワークでは考えます。集団であれば、ある考え方や行動にメンバーの多くが「現実だ」「よいものだ」と同意しているか否かで、組織の主流となる文化や価値観がつくられ、少数派の考えや感情がないものにされがちになる。いわば組織の意識/無意識が醸成されると考えるのです。その構造の中で、全体が納得する方向性を探るようファシリテートしていくために、プロセスワークはさまざまな領域を扱うこととなり、それぞれに合わせて多様な手法を開発してきました。

ここでは、プロセスワークの基本姿勢とそれが生み出されてきた物語を、次の3つのテーマでご紹介します。

「すべてに意味がある」と「問題の中に答えがある」

ディープ・デモクラシー(深層民主主義)とエルダーシップ

これまでの物語